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相続専門FPの税理士長嶋佳明が語る『お金』事情

親からの資金贈与でマイホームを購入するときの税金

  • 2008/01/14

昨日、知人からマイホームの税金相談がありました。

 

 

【相談内容】

昨年、親からお金を借りてマイホームを購入しました。

お金を返済する予定がないので「贈与」にします。

住宅ローン控除の申告と、贈与税の申告は別々にしないといけないの?

3000万円までの贈与は、贈与税がかからないことは勉強して知っています。

 

借りたお金は、夫婦それぞれの親から1500万円ずつ。

購入したマイホームは3000万円です。

マイホームの名義は、夫婦半分ずつです。

 

※プライバシー保護のため数字など若干修正を加えています。

 

 

【結論】

(1)住宅ローン控除の申告は「所得税」のお話です。

(2)親からお金を借りたことによる申告は「贈与税」のお話です。

それぞれ、違う種類の税金ですので、別々に申告をしないといけません。

 

 

【申告をする意味は?】

(1)住宅ローンの申告は「所得税を戻してもらう」ための申告です。

(2)贈与税の申告は「贈与税を納める」ための申告です。

 

 

【贈与税はいくらくらいになるの?】

ご夫婦それぞれ親から1500万円ずつの贈与を受けています。

ご夫婦それぞれ525万円ずつ贈与税を納めることになります。

つまり、一家で1050万円の税金がかかります。

 

親から借りたお金3000万円は既にマイホームの購入のために使っているので、1050万円の税金を納めることは難しいと思います。

 

 

【長嶋がしたアドバイスとは?】

(1)本当に贈与にしていいの?

→贈与税の負担が大きいですので、本当に贈与でいいのか知人に聞いてみました。そして、贈与以外の方法もあることをお伝えしました。

 

(2)知人が勉強した「3000万円までの贈与は非課税」というのは手続きをしないといけない。

→おそらく「相続時精算課税制度」のことを言っていると思いました。確かに贈与を受けたときは贈与税を納めなくていいですが、相続が発生したときに相続税がかかるかもしれないことをお伝えし、その他のデメリットもお伝えしました。

 

(3)(1)と(2)のメリット・デメリットをお伝えして、その具体的な解決方法をお伝えしました。

 

 

【最終的に決めるのはご本人です】

長嶋は、考えられるすべての方法を説明し、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。

それを踏まえてご本人がどうするのか?を決めていただく。

長嶋はこのようなスタンスでお客様と接しています。

 

 

【大きなお金を動かすときは専門家に相談が必要!?】

マイホームは一生に一度購入するかどうかの大きな買い物。

そのときの判断が一つ間違えれば、数百万円・数千万円の税金がかかることもあります。

例えば、このケースでマイホームの名義がご夫婦半分ずつでなかったとしたら、親から借りたお金についての贈与税だけでなく、夫婦間でのマイホームの贈与となり、マイホームに対して贈与税がかかることもあります。

個人的な意見ですが、マイホームなど数千万円単位のお金が動くときには、専門家に相談することも必要かと思います。

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